2015.11.16

認知症による交通事故が増えています。

高齢者による交通事故、認知症を原因とする交通事故が急増し、その対策が求められています。

2014年に全国で起きた高速道路の逆走は224件も認められ、このうちドライバーが認知症と判明したのは27件、全員が60歳以上だったそうです。

逆走ではないですが、2015年10月28日にはJR宮崎駅前で73歳の認知症の運転手が歩道を暴走し、7人が死傷する痛ましい交通事故が発生しました。

今年の道路交通法の改正により75歳以上の運転手が逆走、信号無視などの交通違反を犯し、認知症の恐れがあると判定された場合には認知機能検査が義務付けられ、認知症と診断された場合は免許が取り消されることにもなります。2014年に認知機能検査を受けたのは約143万人、このうち認知症と診断され、免許停止、免許取り消しになったのは356人とのことです。

認知症高齢者は2012年時点で推計462万人、2025年には700万人にも達すると言われています。今後は、認知症を理由に運転免許が停止され、あるいは取り消される例が急増すると考えられます。

都市部では電車やバスなどの公共交通機関が充実していますが、地方ではまだまだ自家用車が主要な移動手段となっていることが少なくなく、高齢者の移動手段をどのように確保していくかが今後の重要な課題になることでしょう。

この移動手段の確保の問題は、高齢者の生活の在り方そのものに関係していくと思います。

今は元気で判断能力があっても、いつかは心身が不自由になり、移動手段も限られてきます。その「いつか」は遠い将来かもしれませんが、もしかしたらすぐ先かもしれないのです。

その時に備えることが何よりも重要だと思います。

運転ができなくなったときにどこで生活をしてどんなライフスタイルを選ぶのか、

そのために必要なお金は?頼るべき人は?

認知症と交通事故、認知症と生活に関するご相談は、認知症に詳しく、認知症支援活動に取り組む弁護士法人海星事務所までご連絡ください(東京03-5544-8811、大阪大阪06-6357-1177)。

 

 

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